ゴールは目の前。だが、そこからが長い。
一般的な競馬は、第4コーナーを回り直線に入るとぐんぐんと加速し、一気に勝負が決まります。ばんえい競馬も第2障害を越えた直線の先にゴールがあるのですが、そこからの勝負がとにかく長い。大きな坂を乗り越えた馬たちは、体力も気力もギリギリの状態。鉄ソリを曳く力を振り絞るために、止まっては歩き、止まっては歩きを繰り返す「馬なのに牛歩!」な馬もいれば。「どこにそんな力を残していたのか!」と驚くほど力強く駆け抜ける馬もいます。ゴールは目の前でも、最後の最後まで勝負が分からない。それもばんえい競馬の面白いところです。